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コラム

第18回

「成功するベンチャー企業は」

「創業からわずか数年で、東証マザーズやナスダック・ジャパンに上場!」と騒がれた時期も過ぎ、『本物ベンチャーが』と言われ始めている。しかし、私どもでビジネスパートナーとしてインキュベーション投資しようと思うところは百社のうち二社か三社の状況である。

一時、派手にマスコミで取り上げられて、話題になったが、いつの間にか打ち上げ花火のように消る企業が後をたたない。ITがビジネスの世界は、第二ステージに入り、玉石混淆の時代から構造変革段階へ進み、これまでのビジネスモデルは通じなくなった。

私どもでは、インキュベーション先の判断基準は、まず、経営者の事業に対して理念やビジョン、ビジネスモデル、信頼できる人か話し合った上で判断する。

そして、必要条件を満たしたビジネスプランであることだ。日本でベンチャー企業がなかなか育たない要因の一つは、戦略=ビジネスプランの構築ができてなく、どのようにして収益を得るのか見えてこないことにある。誰に、何を、誰が、どのように、といった基本的なビジネスプランが組みたってない計画が多い。

そして、どんなメンバーが経営チームボードにいて、ビジョンを共有し、スピード感を持った体制なのか?を見極めていくようにしている。

永久に勝ち続けるプランなどなく、日々改善し、小さな積み重ねをスピード感をもって、続けてゆくことが求められる。

そして、できるかどうかは、人次第であり、いつの時代も運営するのは人であり、決断するのも人である。だから、私達は、人軸インキュベーションを、追求している。

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