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コラム

第196回

「共創」

アベノミクスで染まった2013年も、あと一ヶ月となりました。 
今年度の新規株式上場市場は、上場企業の初値がほとんど公開価格を上回り、昨年度より3割増え54社が上場し、市場から3800億の資金を調達する見通しです。来年は、LINEを始め70社を超える企業が上場すると予測され、IPO市場が復活してきました。

日本の活力の源泉となるIPO企業が増え嬉しいことですが、注目されたベンチャー企業が、一転して転落し短命化していることが気になります。

企業の栄枯盛衰には、アンビジョン(大志)サクセス(成功)アロガンス(傲慢)ディクライン(衰退)といった段階があります。グリーなどのゲームIT業界は華々しい成長を遂げましたが、一気に踊り場に入りディクラインに陥る変転著しい状況下にあります。

ここ数年のディクライン(衰退)企業の共通項として、シャープの様に自前主義に固執し、共創しなかったことが要因と考えられます。どんな事業にも、必ず寿命があります。家電業界のようなコモディティー化した分野では、軒並み価格の競争に至り利益を失っていきます。

企業のサスティナブル(ゴーイングコンサーン)には、新たな成長エンジンを創り続け、パートナーとビジネスを積極的に組んでいくことが欠かせません。

新たな商品が生まれ事業が育っていく際、ユニクロと東レのような、共創が存在しています。変化の激しい環境で、新しい事業の成功率を高めるには、共創視点での掛けあわせが成功要因です。自社の枠を超えた企業とアセットを活かし、共創で開発した結果、化学反応が起きハイブリッドな商品や事業が数多く創生されています。

日本では、イノベーションの生態系が未成熟なため、ベンチャー企業が創生されにくい環境ですが、「オープンイノベーションによる共創」は、スピード経営が問われる今日、ますます重要なあり方として、ピボット戦略と共に拡がっていくものと思います。

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