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コラム

第118回

 「地球は大切に」

「どうせ100年先は生きちゃいないのだから地球がどうなろうが知った事ではない。今を生きることに必死なのだから」なんて思ったらその時点で魂のランクが下がる。

かどうかわからないけど。なんとなく気持ちが悪いのは否めない。後ろめたいというか…。

なにしろ、これまで生き続ける事で、食べきれない食料を廃棄し、過重な包装物や、ペーパー類を捨てまくり、合成洗剤を流しまくり、家電製品はかなりの頻度で交換し、化学繊維の安価な衣類を使い捨て、なんだかんだと年々増加する日々の廃棄物を、ともかくどこかで埋めるなり燃やすなりしてもらってきたのだ。

その上電気やガスや水道が使えるのは当たり前で、背景にある破壊や課題等考えず、車両や交通機関の発達を喜び、大型施設の建設を楽しみにして、より便利で快適な生活ができることを誇っていた。

そうやって、地球上で限りあるエネルギー資源を使いまくり、大気や海洋を汚染することに参加してきたのである。地球規模の話だけど、大げさではない。

1950年を過ぎたころからの高度成長期と共に、確実に地球の温度は上がり続けている。
なんで??。簡単だ。人間が排出物を出しすぎるからである。

国立環境研究所の予測によると、2100年においては、平均気温が5度も上がる。当然の事に、徐々に上がるので、その過程で恐ろしい自然災害がどんどん発生する。なんと、高度成長に邁進した結果は地球規模の環境破壊だったのである。

一人でも多くの人間が、より豊かに楽しく暮らせるようにと頑張ってきたはずなのに、とんでもない結果が見えてきたのである。すでに60年間で平均温度の上昇という事実の検証ができているのだから、もう、気が付いた人から取り組むしかない。

なにを?。今すぐできるエコ的生活である。つまり省エネ対策とゴミを減らす事。そして得た利益を環境保護を意識して社会に還元していく事である。

一人一人の心がけが、未来の地球を守るのである。と思う。企業も個人も環境にいいことを美徳とするべきなのである。と思う。ゴミを極力減らす努力をしましょう。(出来るだけ)お金は環境を大事にしているところで使いましょう。(出来るだけ)これからは、環境社会を理解して事業を考えている会社を応援しましょう。

例えば、バイオエネルギーの会社や、自家発電技術や、環境に良い家電や電気車両等の開発会社。土に戻る生地の生産会社や、石灰でつくる紙の会社もある。ecoプロダクツも、毎年700社余りの企業が出展している。エコ検定なるものも浸透してきている。

もちろん日本以外の国々も緊張感を持って、問題に取り組んでいる。しかし、一番強いのは一人一人の生活に取り入れる事だと思う。

地球を大切にして、未来のために、今できる事から始めよう。未来といっても、後たった85年6か月で2100年になるのだから。

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