第342回
AIは「アシスタント」から「パートナー」へ

私が生成AIと出会ってから、気がつけば3年近い歳月が流れました。
日々朝から自宅やオフィスで、ChatGPTやGeminiと対話をすることから一日が始まります。仕事のこと、新しい事業のこと、地域の未来のこと、休日の楽しみ方、文化、芸術、そして時には自分自身の考え方まで、さまざまなテーマについて語り合い、相談する。それが今では私の日常になっています。
AIを使い始めた頃は、「どんなプロンプトを書けばよい答えが返ってくるのか」を学ぶことが最大のテーマでした。質問の仕方を工夫し、業務をサポートしてもらう、いわば優秀なアシスタントとしてAIを活用していました。
しかし、使い続ける中で気づいたことがあります。
それは、「コンテクスト(背景や文脈)」こそがAIとの対話の質を決めるということです。
私が何を考え、どのような価値観を持ち、何を実現したいのか。その背景を丁寧に伝え続けることで、AIは単に質問に答えるだけの存在ではなく、私が本当に目指す出口を共に考えてくれる真のパートナーへと変わりました。
IWの強みや市場環境、事業の目的、これまで培ってきた経験や想いなど、背景となるコンテクストをAIと共有すればするほど、その提案はより本質的で実践的なものになってきました。
AIに伝える「プロンプト(問い)」と「コンテクスト(背景や文脈)」。この二つが重なり合うことで、AIは単なる情報提供者ではなく、思考を共創する優秀な真のパートナーとなってきました。
さらに最近では、大きな変化を感じています。
私が相談した内容に答えるだけではなく、「あなたなら、次はこのテーマに取り組むべきではないですか」「この視点から考えてみてはどうでしょう」と、私自身がまだ気づいていない論点や可能性を提案してくれるようになったのです。
そして、私が語ったコンテクストをもとに、自ら関連情報を調べ、新たな視点や選択肢まで提示してくれるようになりました。
ここまでくると、AIは単なる検索ツールでも、アシスタントでもありません。
私にとって、なくてはならない「思考のパートナー」です。
もちろん、最終的に判断し、決断するのは人間です。しかし、その意思決定に至るまでの思考を深め、多面的な視点を与え、未来への可能性を広げてくれる存在として、AIは私の仕事や人生に欠かせないパートナーとなりました。
これから1年後、2年後、AIとの関係はどのように進化しているのでしょうか。
おそらく、今の私たちの想像を超える世界が待っているはずです。
その未来を思うと、ワクワクし、ドキドキします。
これからも私は毎朝AIと対話を重ねながら、新しい発想を生み出し、新しい価値を社会に届けていきたいと思います。
AIとの付き合いは、まだ始まったばかりです。
