column

コラム

第49回

「自分価値創造」

生まれたからには、価値ある人生を送りたい。と多くの人が思うことではないだろうか。しかし、生まれたというだけで、存在価値を継続するのは難しい。やはり、自分の人生、自分で価値を創造していくしかない。

自分の価値とは、その人が存在していることで、他の人が喜ぶ、幸せになる事だと思う。自分のできる事、自分が存在する事が誰かの為になる、なんという素敵な事だろう。

数年前、シリコンバレーのインキュベーションマザー、バーバラハーレーさんを訪問する時に同行してくれたMr. Hは、コンサルタント業界からCVS業界に参加するまでの少しの間、インターウォーズにデスクを置いてインキュベーションのサポートをしてくれていた。

ある時「マザーに逢わなければ」という私の切望を受けた彼は、アポイント交渉に始まり、渡米中の段取りも瞬時にこなして、あっという間に、バーバラさんの目の前に連れて行ってくれた。

彼がいなければ、バーバラさんにお逢いできるチャンスはなかったと思うし、面談も視察も気分良く終わる事ができたのも彼のおかげだと、いまでも感謝している。

その後、彼は、コンビニの店舗に立った。現場の仕事をするという事を簡単に捉える人もいるが、現場には現場のルールがある。彼の学んできた知識では、店の仕事は進まない

なにも苦にせず、楽しげに働く姿に、多くの友人、知人は驚き、「なんで、彼が?」と疑問に思っていた人もいたようだ。

しかし、何事にも素直に挑戦する人間ほど、成長する速度が速い。思った通り、短期間で頭角を現し、本部でも幹部として活躍していたが、会社の成長も落ち着いてきた頃に、いきなり「中東」に行くという報告に来た。もちろん、無駄と思いつつも「考え直そうよ」と騒ぎまくったが、彼の将来の為にも、混乱状態にある海外での仕事は必要なのだという。

明快な意思なので「ともかく気をつけて」と、祈る気持ち一杯で見送った。

今、彼は、水道も電気も整備されず、常に危険にさらされている国の国民が、一日でも早く普通に暮らせる術を指導している。自分にしか出来ない、弱い人達の為になることを、身の危険に対して少しの躊躇も style=”clear:both;”なく、むしろ活き活きとしてこなしている。

日本にいれば、どこでも電気がつき、いつでも綺麗な水が出るのは当たり前だ。

快適な温度を保つ空調設備。安心のセキュリティシステム。時間通りに動く交通機関。24時間365日お買い物ができる店舗も通販手段もあり、世界中の食事が堪能でき、事故や病気の際は、警察も病院も磐石な体制で対応してくれる。

これら全てに囲まれて、高収入に恵まれて生活できるのにもかかわらず、彼は、はるか遠く、インフラの整備に欠けた国で、祖国のあり方を考察しながらも、今、目の前の窮地に立たされている外国の人々に、できる限りの誠意をつくしている。

彼は、自分の価値をいつでも、どこでも創造し提供している。

私も、暗いニュースが続く中でも、まだまだ安全で物に溢れる国にいられる事に日々感謝の心を忘れることなく、一人でも多くの方に、1社でも多くの企業に価値を感じて頂ける仕事をしたいと思っている。

コラムを毎月メルマガでご購読