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コラム

第127回

「迷わずにいきる為に」

その本の帯には、『なんとか無難に生きていければいいという人は、夢や志をもって挑戦し続ける人より、結局、多くの不安や悩みをかかえることになる。』と書かれている。ガツンと来るメッセージに、思わず頷いた。

夢や志は人によって違って当たり前だが、残念な事に、その夢を食べてしまう獏が実在する。それは、周囲だけでなく、自分の中にもいる。

立志とは、人生に迷いがなくなり、より多くの人の利益につながる志を持つ事。だから、面倒がらずに、自分と向き合うという立志の時が必要なのである。等々。

なんにでも、楽な方に逃げようとする私には、耳が痛いというか、眼が痛いというか、読みながら顔が赤くなる言葉が満載だ。

でも、そこには優しさと愛が溢れている。どんな人でも、どんな状況の人でも、今日を楽しんで生きる為の具体的な方法が、心からの言葉で書かれているからだ。

色々な事に恵まれている人でも、なにかしらの悩みは持っている。なにかしらの闇や暗が無い方には、このやや長めの人生の中で一度も出逢ったことが無い。人も世間も明暗と表裏で形成されているのである。

闇も暗も含めて自分だということを自覚して自分と向き合えば、己の進むべき道が見える。それが、何歳であってもかまわない。この世から離れる前に立志が出来れば、それが、より早ければ早いだけ、人生を楽しんで過ごせる時間につながる。そして、立志ができれば、決断ができる。自分で決断する力を持てば、大抵の問題は早々に解決する。

この本を読むと、いつのまにか自分で考えたがごとく自信が出て勇気が湧いてくる。自分の思いを志に変える事が出来たら、立志が出来たら、可能性は無限大に広がる。

年齢や経歴にかかわらず、ちょっと今の自分はどうなのだろうかと迷っている方には側に寄り添い、絶好調だと思っている方には、より太い幹をつくり、もっと先を見させてくれる。そんな素敵な本なのだ。

池田弘氏の書かれた、「かなえる力」。迷わずに生きる切っ掛けを頂けます。

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