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コラム

第191回

「繋がる ( Connect )」

6月12日、ホテルニューオータニにて、経済産業省と東京ニュービジネス協議会の協賛による大手企業とベンチャー企業、ベンチャー企業支援企業の大交流会「&connect!(コネクト)」が行われました。出逢いの機会を求め1000人を超える人々が集い、熱気溢れる時空となりました。

8年前の6月12日、スタンフォード大学の卒業式で、希代の起業家スティーブ・ジョブズが語ったスピーチは世界の称賛を浴びました。その中で、次のようなことを語っています。

「自身の大学時代から様々な経験や出逢いが、ふり返ってみると点と点がつながって大きな実現する力になった。将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできない。できるのは、後からつなぎ合わせることだけだ。だから、人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。」

日本もようやくこのところ、大手企業とベンチャー企業の結びつきによる成長戦略に取り組むアライアンスの動きを目にし始めました。

互いの強みを生かし、弱い所を相互補完することによって、経営資源を有効活用し成長実現を目指している、リクルートとオイシックスの合弁企業ゴチマルのようなケースが増えています。

ベンチャー企業が力強く存続発展し、大手企業はイノベーションのジレンマから脱皮してゆくアライアンスは、これからの有効な経営戦略です。

ベンチャー企業と大手企業が「つながる」ことによって、新たなバリューを創生する機会を増大してゆくことが、これからの企業の生き方になる予兆を感じます。

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