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コラム

第165回

「地球を大切に」

今や世界に衝撃を与えている企業ほど、地球を大切に考える時代になっている。環境、食料、エネルギーと問題は山積みだからだ。

なにしろ、少子高齢化の国はともかく、地球上の人口は増え続け、大気汚染は留まるところを知らず、その歪みは多くの天災を引き起こす要因ともなっている。

そして、情報管理や金融の課題も世界共通である。今時、自国の安定や安全を政府にだけ頼っていても、なんの解決にもならない。個々人が、地球を一つの枠として、新たな事業や解決策を考えていかなければならないのである。

昔から日本人は日本を通して世界を見るばかりで、外から日本を見る視点が圧倒的に欠けていると言われてきたが、これからは相手の立場や文化、相手から見た日本というのを理解した上で、物事を調整し、交渉する能力を養っていかなければならない。

そして、今や相手というのは、対一国ではない。アフリカに住むフランス人とでも台湾に住むアメリカ人とでも仕事をする時代なのである。世界規模の情報を積極的に取り入れていかないと気持ちが掴みづらく、また、自己の主張が無いとただ流されてしまうことになる。グローバルな感覚が必要だということだ。その感覚を養うためにも、国内外を問わず多くの外国人と交流を持つことは大事なのではないだろうか。

といっても、すでに日常の生活の中でも外国の方が増えている。2017年日本在住の外国人は250万人程と言われるが、後10年したらどのくらいになるだろうか。日本人の人口は減少していく一方なので、そのうち比率が半々くらいになってしまうかもしれない。

しかし、地球規模で考えれば、日本の国に住んで日本語を話し日本の文化を愛してくれるのであれば、それはもう日本の人なのである。だったら、人口減少なんてそんなに心配する事ではない。むしろ新しい文化を取り入れてより良い国になるように一丸となればいいのである。

自然災害を止めることはできないが、人災は防ぐことが出来る。しっかりとしたルールと本当の意味でのグローバル人材を増やすことで悲しい出来事は減るはずだ。 

グローバル人材と言えば、20年近く前から、海外の人材を派遣や斡旋している企業がある。起業当時は、やはり文化の違いにご苦労されたかもしれないが、今では、その多くの経験を生かして、あらゆる企業から信頼を受けて目覚ましい成長をされている。

これから、益々この企業のように、どの国の方にも、その人、その人の能力と希望に沿ったキャリアのステージを提供していくことが、必要になってくると思う。そして、国内外問わず、未来に輝く企業で優秀なグローバル人材が活躍して頂ければ、安心で安全な世界が広がるのである。

地球を救う為には、グローバル感覚を持つ人を、国籍年齢性別問わず増やす事なのである。私はそう、思う。

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