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コラム

第211回

「アイデアを受け止めて」

頭に被らなくていい、優しいメタバース的な体験を求め、遅ればせながら気のいい動物達と小さな島で暮らせるゲームを始めてみた。島の住民として生活をおくる中、この作品の開発者に興味が湧いてサーチしたところ、発案者から受け継いだ女性が、大ヒット作品に押し上げたとの事。

ネット上には尊敬、敬愛、賛美もあれば、ありがちな誹謗、中傷も含めてあらゆる情報が流れていたが、彼女が中心となり、貢献されたのは間違いない。ついでにどんな経歴かを探していなくても知る事になるのだが、そこで懐かしい会社名に行きついた。

年寄りは、昔話か説教しかしないと言われるのは承知しているが、ご容赦頂きたい。技術は進歩するが、結局人間の本質は変わらないので、歴史や過去の出来事をしっかり受け止めると新たな発想に繋がるかもしれないではないか。・・・と、言いたかった事はそこではなく、その昔懐かしい会社というのは、形を変えても未だ根強く残るプリクラを創造し流行らせた元祖である。社長室に地球儀を背負った男性の置物が飾られていた。社名がそうだから置いていたとも思うが、私には当時の社長の男気がそこにあるような気がしたのを覚えている。何かあったら自分が背負うという覚悟をされている、そんな気がしたのだ。

それからは、青年期に生命の危機に遭遇されていたり、プリクラの開発の切っ掛け等も知ることができたが、鯔背な雰囲気の中にも一貫して心優しい素直な方だというのは良く分かった。なので、一人の女性社員が気付いたアイデアや女性達の希望する価格を素直に受け止め形にすることによって一代ブームに火をつける事が出来たのだと思っている。自分にアイデアが浮かばなければ人の言う事を素直に聞くことが秘訣なのである。最も素直に聞くからには背負う覚悟も必要なので自分が納得いくまで検証するべきだが。

そもそも、動物と住める島の会社も歴代の社長が開発者の意見を素直に聞く企業の姿勢が次々とヒットを生んでいる。変わらず昔話で申し訳ないが、この会社の成長も一人の破天荒なアイディアマンを大切にした事が業績向上の要因でもある。

にしても、人間はなにかしらの遊びが必要不可欠だ。常に刺激が、興奮が、欲しい生き物であるから、それが無いと退屈で仕方がないのである。遊びは人類の生きがいなのだ。遊びというと、ロジェ・カイヨワ のシンプルな分類が有名だ。

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