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コラム

第16回

「リーダー 池田弘」

池田さんは、本職は宮司、神様をお守りするお仕事、毎年大晦日31日には、詔を上げて新年へ導いておられる方であり、新潟の多くの専門学校の理事長でもあり、地域活性を本気で行って501の本気の会社を創ろうとされている方である。

最近では、サッカーJリーグで日本一の観客動員を誇るアルビレックスの会長として、知名度の高い方でもある。 吉井とは、同郷でもあり、25年前からの知人でもあり、今では、501社の起業創造を誓い合った間柄だ。

学校教育、地域活性、事業家養成、新規事業創出と、多くの仕事を、いつも楽しそうにこなしている姿は、正に「神業」的といえる。

初めてお会いした時から印象は変わらず、日本の神話に登場する、人間味溢れる神様の一人のように、私には映って仕方がない。豪快で、陽気で、親切で、人を差別しない、先輩を敬う、弱い人を挫かない、面倒な人でも、嫌がらない。

その代り、ずるい事、言い訳、卑しい心を嫌う。しかし、心から反省し、立ち直ろうとする人間には、またチャンスを創る人である。自分の資産を、自分の時間を削っても、人を救おうとする。だからといって、聖者でも、修行僧のごとく、煩悩を断ち切っている訳ではなく、喜怒哀楽の表現はストレートであり、もちろん、野望も欲望もしっかりと持ち、その事もてらいも無く、楽しそうに語られる。

私は、このノートを通じて、経営者の素の姿を通して、その方の生き様を書こうと思ってきた。瞬の間に見える言動や行動に、その方の本当の心を感じると解かったからだ。

例えば、数年前、私がサポート業務をしていた、インディーズのデビューを飾るイベントに、池田氏は新潟での経営役員会を終え、一目散に駆けつけてくださった。

到着までの悪天候で洋服も、足元も濡れたまま、2時間以上も、苦手なジャンルのステージをご覧頂いた。その2ヶ月前に、私に約束をしたという理由だけで、多忙な方がコストもエネルギーもかけて来てくださったのだ。

あまりの嬉しさに、この方の、何か役に立つ事をしようと、心が震えた事を覚えている。

NSGグループの成長はもとより、アルビレックスの事業が順調であるのは、池田氏の人を動かす力が大きく影響していると思う。決して約束を破らないその姿勢が多くの人からの信頼を得られるからだ。それは、階級、男女、国籍、年齢を問わない。池田さんの約束を守る事例集を出したら、私が知るだけでも、相当数のエピソードが出てくる。

そういう方だから、お話をすると、未来に光が見えてくる。心が温かくなる。どんなつらい事も、必ず、自分の心の持ちようで、楽しく変えていけると信じられる。

美輪明宏氏曰く、人間は、本来、妬み、嫉み、恨みの塊であるそうだ。
私も実は、この意見に、少し賛成しているが、池田さんに限っては、匹敵しない。この方に、妬み、嫉み、恨みは感情として存在していないと思う。

池田さんにとって、この3つは、妬みは感動。嫉みは興味、恨みは、やる気に変わるのだ。なんとしてでも、この方の思いを叶える事が、日本の将来を元気にする要素に思える。

借金まみれで心も貧相になった日本国民が、自分の価値を信じ日本の素晴らしい文化や教養を惑い無く伝承していける為に、池田さんのような、 感動と興味とやる気の誠の心を持った尊敬できる経営者を、501会から、大勢送り出して頂きたいと思っている。

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