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コラム

第23回

「アウン 信太社長」

過日、吉井が理事をしているNBC(ニュービジネス協議会の企業内新規事業委員会)のセミナーの後、多忙な経営者の方々が集まれたので、気の置けないメンバーで食事をすることにしました。それぞれに魅力的な人物なので、心に残るエピソードも沢山あるのですが、今回は、まったりとした語り口調に、柔和な個性が際立った、アウンの信太さんの事を少しだけ御紹介したいと思います。

アウンの経営者、信太さんは、常に周りに感謝の心と気配りを持たれている方です。リクルートからコンサルタント会社、ABCマートの事業立ち上げと果敢な挑戦ともいえるキャリアを遂げられた後、IT関連ビジネスで、昨年11月マザーズに上場されました。

それにしても、ITを活用するビジネスは皆ユニークですが、アウンさんのお仕事は、ITの便利さを活用して商売のやる気をおこす、新しい時代感覚のビジネスです。

アウンさんは、「SEO(検索エンジンの最適化)対策のコンサルティング会社」です。つまり、自社のサイトへアクセス数を増やす為の手法を持って、集客を図るだけでなく、サイトに訪れる方々へのサービスや、載せる中味に対してのコンサルティングを行う会社です。

「社長は、何故、SEO対策で創業されたのですか?」と、問いかけましたら「私は、本気で、町興しをしたいのです。遠方の町にある小さなお店でも、いいものを創っていれば、インターネットを通じて世界に発信できます、でも、弱小であればあるほど、ホームページだけ持っていても、膨大な情報に埋没して存在すら表明できない事も多いものです、そこで、私達は、SEOに注力し、私達の技術、知識、そして、プロ意識を持って対策を行ない、各地方の小さなお店も、情報提供できるようコンサルティングをしています。今は、その技術を沢山の方に利用していただく事が目標ですが、それが一つのきっかけになって町興しに繋がると信じているのです」と答えてくれました。

少しづつでも、些細な事からでも、本気の力が集まれば、日本の未来は明るく開けてくると思います。日本は、夢を持てる人が少なくなったと言われますが、夢は規模や額で価値がある訳ではないので、どんな人でも、常に夢を見て未来に期待して生きているものだと私は思っています。

アウンコンサルティングは、夢に向かって進める手法を持った新しい町興しのコンサルティング会社です。(私の勝手な理解かもしれませんが)彼らの知識を生かして、もっともっと、多くの人々が希望を持って、未来に向かって挑戦して欲しいものです。

どんな小さな会社も本気の会社であれば、アウンさんの力で大きく伸びる可能性は拡がります。あきらめない努力も必要ですが、必要な機能を取り入れる事も、経営者の手腕を問われるところです。10年程前まで、殆どの広報手段は、チラシや看板やパブリシティで、大小を問わず、広告宣伝費は、売上に対して相当なコストをかけていたはずです。

ITという文明は、無名でも、弱小でも、新参でも、安価な投資で、世界中に広報できる、とてつもない武器です。一つ間違うと怖い武器の使用は、信太さんのような感謝の心を忘れない経営者が率いる会社から、伝授されたいと思います。

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