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コラム

第119回

「お米の力」

少し前に耳の痛いCMがあった、余分3兄弟、脂肪分、糖分。塩分の余分だ。でも、この余分が旨味なのだ。この3兄弟がいない食事のなんと寂しい事か。

まあ、なんでも過剰に摂取しなければ問題は無いはずなのだが、過剰なくらいがまた美味なのである。揚げたてのロースとんかつにソースをたっぷり、キャベツにマヨネーズかけて…。そこに、炊き立ての白いご飯。つやつやしたご飯。たまりません。

そう、やっぱり、ご飯がないと、主役でないのに主役より存在感があるご飯がないと。だって日本人は、ご飯が大好き!のはずだった…。

ところが、近年、毎年消費量は減少し、最近では、年間60キロを下回っているらしい。というと、一人当たり一日お茶碗1杯、食べるか食べないかくらいの量という事だ。

ええ!とご飯で生きている私は驚く。確かに、いまや小麦の活躍は素晴らしく、まさに粉物の進出は留まるところを知らない。結果、3000年も前から日本人を支えてきた主役のお米がすっかり息をひそめている。

お米とは、稲の穂になる実。八十八手もの手間をかけてつくるから米と書く。世界に名だたる日本酒「sake」の原料、最近は化粧品にもなる。

なにより和食、洋食、中華にかかわらず、おかずの横になくてはならないご飯の元である。ご飯を食べると太るという説があるが、要するに食べ方の問題だそうだ。

お米の糖分は砂糖類の糖分と種が違い、ゆっくり体に吸収されるので、早食い系の人はより食べ過ぎるかもしれないが、しっかり咀嚼して食べていれば満腹感が強まり食べ過ぎは防げる。その必要咀嚼回数に多少の無理は感じるが、ともかく噛めばいいのである。あとは、おかずとのバランスだそうだ。なんであれ、ご飯は美味しい。

インターウォーズのメンバーは、社長の配慮で毎年、新潟の極上ぴかぴかの新米を頂くことが出来る。これがまた、香りも良く美味しい。ごはんは甘味か?と思うほどである。

そんな人が喜ぶ美味しいお米を紹介したいという事で、数年前、共に働いた女史が起業して秋田のお米販売を中心に米の生産地を廻るツアーの企画会社を立ち上げた。米と旅で「こめたび」という。

もともと、気合いと根性と愛嬌という武器を持つ人だったが、なにもかも初めての彼女は、まずは、秋田の農家さんに、何もわからないので教えてほしいと飛び込んでいった。

田植えをしたり、稲刈りをしたり、バスに揺られて秋田と東京を何往復もして、いつのまにか秋田の農家の人達を家族のようにしてしまった。そんな彼女の推薦するお米の味も素晴らしい。軸のぶれない彼女のように、しっかりとしたお米である。

彼女を見ていると、すこしばかり多めに国民が米を食べるようになったら日本の元気がみなぎってくる気がしている。だってとても明るくて、逞しくて元気なのだ。あの元気の源は、お米とお酒であることは間違いない。

私も、お米をもっと食べようと思う。今よりも更に元気でいるために。よく噛めばいいんだから。よく噛めば太らないはずなんだから。

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