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コラム

第23回

「“個人が儲かる仕組み”と“出島”」

環境が激変し、企業間の格差は年々益々開いている。競争優位の施策として、これからは個人を生かし、個人が儲かる仕組みを作らなければ、結局企業も繁栄しない。独占企業は良いが、大半の企業は市場から消え去るといわれている。

サバイバルには、新しい価値を創り出さなければならない。それを可能にするには、一人のビジネスクリエイターの存在が、キーとなることがある。こういった人材は個性が強く、面白いと居心地のいい処に動いていく傾向がある。

また、協調性のない人が多く、既存の組織では異端児、変人扱いされ、組織からはじき出されることが多い。

現在の成長ドメインはITフィールドにあるが、新たな利益を生み出すにはこういった人材を使えなければいけない。そして、新事業を創るには、自社内でなく「出島」として、社外環境で開発させる「場」が重要となる。

また、報酬に対しても結果が出た時は、評価し、対応してゆくことだ。他の人より少し多い論理だと、辞めてしまう。過去にこだわらないストックオプションなども含めた報酬が、これからは必要だ。 

既存の企業が、「出島」や独自の人事評価を創ることは、ベンチャー企業体質を創る。別会社でイノベーション(革新)が起きれば、本体にインパクトを与えて、経営を刷新してゆくことに繋がる。

企業のトップは、「社員が力いっぱい活躍できる場創り」と「個人が儲かる仕組み創り」に対する意思決定が求められる。「付加価値事業、商品」が出て、儲かる。そして、価値を生み出す仕組み創りをどうするかが肝要だ。

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