column

コラム

第219回

「薔薇の魅力」

薔薇の起源は、人類誕生よりもはるか昔、一説には7000万年前とも言われている。人間と薔薇との関りは古代バビロニアの遺跡やギリシャ神話に登場しているところから人類の進化と共に珍重され続けているのは明らかだ。

誰もが知る美女のクレオパトラと薔薇の関係は有名だが、皇帝ネロの薔薇への拘りは暴君ならではの尋常でない執着を感じてしまう。そして現代に至るまで、多くの著名な人物が薔薇を愛したエピソードを残し、魅了され続けている。

薔薇は、バラ科バラ属。(常緑、落葉高木、低木、多年草)その種類は数万種(2万とか5万とか)生花店に並ぶ薔薇は華やかな種類が多いのだが、控えめな美しさの野生の薔薇も数多くある。品種改良も絶えないことから正確な数を把握するのは難しそうだ。

また、薔薇はedible flower食用花としても有名だ。見た目が綺麗で香りが良くてビタミンCやポロフェノールも豊富という素晴らしい食材で種もローズヒップというハーブティーとして美を追求される方に人気だ。姿や形がいい上に美肌効果の成分も持ち、その香りにリラックス効果もある。

なんとも人の心身を癒す効果満点の花なのだから、長い歴史を経ても今なお薔薇を愛する人が絶えない理由がわかる。

プレゼントにも最適で、それぞれの薔薇に愛と優しさが一杯の花言葉を持っている。しかし、綺麗だの香りがいいだのと喜べる背景には生産者と販売をする方の努力があってこそなのだ。と改めて考えるきっかけになった会社がある。

食べる薔薇を生産から販売まで一貫した事業を展開しているローズラボ株式会社。薔薇の事業をすると決意した途端、学業を中断し、いきなり薔薇農家に修行にでて栽培を一から学んだという気骨のある薔薇が良く似合う素敵な女性起業家が経営している。

栽培した薔薇を最後まで無駄にしたくないと様々な商品開発も行っている。勿論薔薇の特性を生かした化粧品もある。ローズ水の比率が並外れて高いからなのか、ここの化粧水の香りの良さときたら。海外高級ブランドにひけをとらない。いや以上かもしれない。

薔薇が好きで薔薇の仕事が好きで集まった薔薇の人達が作った「安心安全で美しく幸せになる化粧品」というキャッチ通りの商品だ。

好きな事が出来る事、出来る事が好きな事は幸せな事だが、どちらにしてもやるべきことが沢山あって、ただ好きなだけでは続けられない。多くの苦労を薔薇の開花力で吹き飛ばしてつくられた商品という気がしている。

これから益々、生産から直販ができる企業の良さを最大限に生かして薔薇の魅力をより多くの人に伝えて頂けると思う。薔薇の事ばかり考えていたら、この画数の多い漢字まで愛着が湧いてきた。

コラムを毎月メルマガでご購読