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コラム

第145回

「起業~企業は、ダーウィンの進化論」 

昨年の11月にスタートした、イントレプレナー講座参加者の事業計画が、2月中旬に向けまとまる。「起業から企業に」現所属企業の経営資源を活用し、一人でも多くのメンバーがイノベーションを起こしてくれることを願っている。

起業とはダーウィンの進化論のように、連続的ではなく、非連続的に進化していく。突然変異の生物の多くはすぐに死んでしまう。環境に、より適応した数少ない種の生物が、その後永く生存している。非連続の進化がなければ、マンモスの様にその種の生物は存在しなくなる。企業も同じで、起業の多くは10年も経つと無くなってしまっている。

市場環境が激変している今日、企業が生き永らえていくには、この進化への挑戦、イノベーションがなければ、国も地域も企業も個人も存続発展していかない。
企業の組織は作ったときから古くなり始める。組織を陳腐化させない為の対応策を常に打っていかないと、必ず衰退していく生き物だ。

企業は環境適応しなければ、とのことを多くの経営者が言っている。お客様や株主、社員、社会、すべてのステークホルダーの利益が大切だが、平時ではない今の時代、私は日本の企業経営者が自らの利益を優先している姿を見ると、その企業には未来がないように視える。企業は顧客の為に存在し、社員が成り立ち、株主や社会に貢献できる、というプライオリティだと考えておかないと、経営者も社員も正しい判断ができなくなってしまう。

そして、会社で最も大切な土台にあたるものは理念であり、理念は自分たちの既得権益でなく、高い志を持たないと組織が対立し合うものとなる。

理念を実現する為に、今の自分たちだけでなく、自分たちより優秀な人材を迎え入れていくことが、起業から企業へと成長していくことを、これまでの15年間のインキュベーション経験で確信した。

雇用環境が厳しい今こそ、ジャストフィットする人材を迎える絶好のチャンスを迎えている。

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