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コラム

第162回

「世界遺産『五箇山』」

2011年の年明け、有数の豪雪地といわれる富山の山懐の世界遺産「五箇山」で新年を迎えました。
両手を合わせた形の三角の合掌造りの集落は、子供の頃観た日本の原風景が蘇りました。

築200年程経っている合掌造りの宿の親父さんと、楢木で焚火をしている囲炉裏端で酒を飲みながら、晦日の夜を過ごしました。この地に生活している人々は、先人から受け継がれた生活の知恵と、現代の良いところを取り入れ、人の求める究極の幸せな生活を表現しているように思えました。

今、都会に住む人々は、周りの価値に振り回されたり、自己のもっとも大切な価値を、見失ってしまっているのかもしれません。

物質的に豊かで便利な、デジタルな日常生活のなかで、少し思い通りに行かないとイライラしたり、他人の評価に気を取られすぎたり、物質的な尺度での比較で、幸不幸を論じたりするのは何故なのでしょうか?

都会で過ごしているすべての人達ではないと思いますが、内面の心の尺度が、少しずれているのかもしれません。

五箇山の相倉村の暮らしの中には、デジタルスピード社会の渦の中にはない、目に見えない大切なものがいっぱいありました。機会があれば、一人でも多くの皆さんに、一度訪ねて欲しく思います。

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