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コラム

第194回

「機会によって自らを変えよ!」

世界最大級のイベント2020年夏オリンピック・パラリンピック東京開催は、どんなビジネス機会をもたらすのでしょうか?

20年近く閉塞感に包まれた日本の、景気低迷からの脱却と、産業構造の転換や企業イノベーションには、またとない絶好のビジネスチャンスを迎えました。

開催まであと7年、9月8日以降、視界が晴れて7年後が身近になりました。夢と目標が明快な世界都市東京を舞台にしたオリンピックは、日本企業の持つ技術・食・サービスを始め、様々なコンテンツを世界にアピールする機会です。

過日、投資先の起業家と東京オリンピックに向けて、「自分達が、どの様にこのビジネス機会を捉えて、挑戦してゆくか」をテーマに、話が盛り上がりました。

スケジュール目標が明確なので、7年後の人々の意識や営みの姿をイメージし、オリンピック前のビジネス機会、オリンピック期間中の機会、その後の機会といったステージで、各論の話しになりました。

「夏の開催なので猛暑を想定し、経営資源を活かし、誰に、何を、どのように提供するか、競争優位を定め、誰と組んでやっていくのか。それは、アスリートだけのものでなく、事業提案から商品開発をして、実績をブランド化して、マーケティングしてゆく。その為には、今から、明日、来年、何をすべきか …」、と、時間を忘れ話し込んでしまいました。

ビジネスには、機会を自ら創りだしてゆくあり方と、機会によって自らを変えるあり方があります。リクルートの社訓で、「自ら機会を創りだし」のフレーズはよく知られているところですが、「機会によって自らを変えよ!」とのフレーズはそう多く語られていません。経営は、環境にどう適応していくかが、いつの時代も問われるテーマです。

今、2000年前後に続く第二次ベンチャーブームが起きています。上場によって手にした資金・経営資源・ノウハウによって、起業の連鎖が生まれ始めているからです。

オリンピックビジネス機会と資金循環の流れを引き寄せ、ベンチャーと大手企業のコネクトによるインキュベーションチャンスを迎えています。

2020年まで、自らの機会として、どんな関わりの中から、誰が、何を創り上げていくのか楽しみです!

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