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コラム

第220回

「ベンチャー企業と大企業の共創で日本の未来を創る」

10月21日、グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールで行われた、JNB10周年・NBC30周年記念イベント【ニッポンの未来を創れ!起業家スピリッツ!】新事業創出東京フォーラムに、全国から志を持つ2,500人の人々が一同に集い、高円宮妃殿下を始め、菅官房長官といった要人の皆さんも来場し熱気に溢れる大イベントとなりました。

私は、「ベンチャー企業と大企業の共創で日本の未来を創る」のプレゼンテーターとして参加させていただき、当日のプレゼンテーションで、以下のスピーチをしました。

「現在、日本に100年企業が26,000社存在しています。世界で類を見ない100年企業が多い国だ。企業内起業家が存続に向けて、経営資源を活かし次世代の商品やサービスやビジネスを創ってきた歴史の証明だ。
産業構造が変わってきている今、イノベーションできない企業は、いくら歴史のあるブランド企業でも存続できない。ここ数年、歴史ある大手企業が、ベンチャー企業と共同で事業を立ち上げているケースが増えている。

例えば、2010年にリクルートとベンチャー企業のOisixが共同で設立した「ごちまる」というネットで食品を販売する会社がスタートした。
リクルートにとっては、「じゃらん」や「ポンパレ」のリクルートポイントという経営資源を使い新たな事業領域へ進出できます。一方、Oisixにとってはリクルートポイントが付与された顧客から集客でき、顧客はポイントを有効活用できる商品の選択の幅が広がり、三方良の繋がりによって経済圏を築いている。

また、昨年の3月に上場し、公開時株式総額3,000億となり話題を呼んだCYBERDYNEは、筑波大学院教授の山海さんが、大和ハウス工業の出資サポートを得て立ち上げたベンチャー企業だ。大和ハウス工業は、CYBERDYNEのロボットスーツを独占契約によって買い上げ、介護・福祉施設・病院にリース・レンタルする新規事業として取り組んでいる。

日本では、ベンチャー企業が創生される生態系が未成熟なので、オープンイノベーションによる大企業とベンチャー企業をコネクトする共創は、ますます拡がってくると思う。」

NBCの大企業とベンチャーとの連携Connect!の活動が、これから日本の起業社会へインパクトを与え、目先の儲けだけを求める小粒なベンチャーではなく、社会を根底から変える革新的メガベンチャーが次々と創出される潮流になっていくことを期待しています。

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