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コラム

第11回

「教授になった経営者 落合稔氏」

本当に頭の良い方は、難しい事を、誰にでもわかるように話せると聞きます。昨年、明治大学の教授になられた落合さんは、そういう方です。

外資系コンサル企業のエリートだったにも関わらず、敷かれたレールでなく実業で実践したいとの思いで、当時、未上場の同族企業に参加されました。

知力、体力、行動力で、企業成長を促し、店頭、2部、1部上場まで、不動のCFOとして遂行されました。その後、新たな自己実現ということで、社会人教育に専念されておられましたが、大学からの要望もあり、心機一転MBA取得を目指す院生を対象に、いよいよ先生業に専念される事になりました。

人に何かを教える、動かす人の最大の条件は、落ちこぼれを創らない、平等の精神だと思いますが、この方とお話をすると、何故か自信が湧きます。

実は、このコラムを書く事になった切っ掛けも、「北條さんほど、インキュベーターとして、多くの経営者の本音に向き合った女性はいない、あなたの目線でいいのだから、次世代の人に伝える事も、あなたの役割だと思う」という落合先生の一言に、プロのセンスはなくても、経営者の「心」を伝える事はできるかも・・。よし!やってみよう!という勇気が湧いたからです。

CFOとは、会社の「米櫃」を守り、試算表一つで、日々の小さな問題が見え、決算書の背景にある経営の課題を追求するだけではなく、具体的な施策を実行できる人です。

そして、なにより約束した株主の利益の確保という使命があるのです。つまり、【会計を利用し、企業の価値向上に戦略的貢献を果たす立場の人(落合氏)】の事です。

老舗企業の店頭公開から1部上場まで創業者の方々と株主の利益を鑑みる上での経営推進には、相当の知力と気力と体力を要した事と思います。

多くの経験を、実体験で得た知識を、さらりと楽しく語られる落合先生の講義は、リアルで、エキサイティングで、また、受けられた方の身になると確信を、改めて持ちました。

人間の理と利は必ず、繋がるものだと考えます、本物のCFO、本物の経営者となる知恵を経営者魂を打ち込む落合先生の講義や著作で、授けて頂きたいと願っています。

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