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コラム

第18回

「ローソン 新浪剛史社長」

7年程前、「素晴らしい男を紹介するよ!」と吉井に言われ、振り返ると「あっ、始めまして!新浪です!宜しく!」と、優しい笑顔でご挨拶を受けました。

その瞬間から、十年来の知己のように、楽しい時を過ごしながらも、次々と受ける配慮に、感動し「素晴らしい男!」と吉井が賞賛する意味が理解できました。

些細な事にも、「ありがとう!」の言葉を添える、明るく、人懐こい新浪さんは、2002年、売上高1兆円を超えるCVS、株式会社ローソンの社長になられました。

吉井は「わぁ、大変な役回りになったね、皆で応援しようね」と、友人知人集めて、就任を祝っての激励会を行いました。その時の決意も、新浪さんらしく、素直な表現で「顧客の為に、フランチャイジーさんの幸せの為に、個人を捨てて、頑張る!」と力強いものでした。

新浪氏のローソン代表就任は、既存のメンバーには、煙たく、疎ましいものだったと思います。しかし、入社初日から、社内の階段を駆けめぐり、各階のメンバーに大きな声で明るく初対面の挨拶をされる爽やかな姿に「こりゃ、尋常な人じゃない」と、驚きと期待に満ちた眼が向けられたようです。

それからは、新浪旋風が吹きまくり、あらゆる改革が進められています。新浪さんは、遠方の、フランチャイジーの店長さんの倦怠振りまで御存知です。

アポ無しのお店周りは有名ですが、行く事が目的なのではなく、小さな問題も見逃さずに、各店の根本的な課題を解決していこうとする姿勢に、尊敬の想いが深まります。

新浪氏は、常にお客様に喜んで貰える事が、皆の幸せに繋がると信じて、商品の味から、チラシの文字の大きさにまで気を配られるのです。彼の大きな決断は、実は、小さな気付きの集大成なのです。

ともかく、何にでも、本気で前向きな方です。そして、お客様を大切に、家族、友人を大切に、社員や仲間を大切にされる方です。もちろん、時には、社員にも厳しく辛い判断をされることでしょう、しかしそれは、上場企業の経営者として、社会的に大きな責任ある立場なのですから、当然の事です。

泣いて馬謖を斬る思いは、経営者として避けられない痛みです。誰よりも辛いのは憎まれるご本人であるわけですから。

そして、嘘をつくことが出来ない方です。中途半端な嘘で人を不幸にするよりも、本気で本音をぶつけて、ぶつけあって、「人としてのつきあい」を創る方なのです。

これからのリーダーに求められるものは、なによりも、誠意と度量だと私は考えています。ともすれば、汗をかかずとも、利益をあげる事も可能なこの時代に、社会に恥じない誠意ある対応をし続ける事は、並大抵の事では無く、また、度量とは、大勢の人から指示をされなければ生まれないものです。

爽やかで、素直で、誠意と度量を持った新浪さんが、これから益々、素敵な経営者となられる事、大勢の新浪ファンの一人として、とても楽しみにしています。

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