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コラム

第8回

「ドリーム・クラッシュ?」 

ベテランの人材紹介会社のカウンセラーの方から、「ドリーム・クラッシュ」という言葉を聞いた。転職相談の第一ステップは、「彼らが夢みたいなことを言っている幻想を砕かないと、紹介は成立しにくい」とのことであった。

確かにそういう一面も必要なのかもしれない。しかし、キャリアデザインを考え自らの価値を高め、自己実現をしてゆくといった、当社ポリシーとは、まったく違ったアプローチだ。

人は何の為に仕事をするのだろうか。生活の為、幸せになりたいから頑張れる。人の役に立ち、人に認められたいから頑張れる。モチベーションの源泉はここにあると私は思う。

2000年2月20日、伝説の男長嶋茂雄の「背番号3の時代」というビデオが発売される。この企画プロデューサーS君は、かつて共に仕事をした部下だった。

彼は、営業マンをやりながら、アメフトの選手でもあり、目立った選手、トップ営業マンでもなかった。ただ一つ、入社以来ずっと10数年、会社へスポーツビジネスに関する提案をしつづけた。その度に「事業領域」が違うので無理だと、実現には至らなかった。

しかし、彼は14回駄目でも、再度「長嶋茂雄」という20世紀の大ヒーローをコンテンツにした企画をプレゼンテーションし、経営とのコンセンサスを得て、商品化して売り出そうとしている。

夢は叶うということ、叶えるからこそ夢というものがある。夢を抱くから、機会が創れる。チャンスの神が見えるのは、夢を持った人だから見える。追い求めつづければ、機会の窓(WOOS)が、開く。

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