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コラム

第134回

「幸せな経営者」

経営者として幸福を感じる時とは、どんな時であろうか。

業績が伸びて、資産が増えまくる事は,力量を示せる結果なので、ここははずせないが、顧客の満足度も高く、社内のメンバーや取引先の信頼度も厚いとなると、さらなる達成感に浸れると思う。その上私生活も充実していれば、言うことは無い。

だからこそ、そんな気分の良い日々を継続させるために、リスクとして捉えておかなければならないのが、ハラスメントによるトラブルである。

一言でハラスメントと言っても、個人的な先入観による気分的な問題から、感情が拗れて非常事態を起こすような問題までと内容や範囲は広い為、その解決策は多種多様である。なので、経営者としては、あらゆる事態を想定して対応を考察しておくべきなのだ。

ちなみに企業内で起こりやすいハラスメントとして

飲酒の無理じいや飲めない人へのいじめをする/アルコールハラスメント
年齢による差別をする/エイジハラスメント
年寄りに対するいやがらせ/シルバーハラスメント
性別を必要以上に表現する/ジェンダーハラスメント
性的な嫌がらせ/セクシャルハラスメント
セクハラを訴訟後の嫌がらせ/セカンドハラスメント
SNSを活用したいじめやいやがらせ/ソーシャルメディアハラスメント
ITが苦手な人へのいやがらせ/テクノロジーハラスメント
上司による抑圧的な行為/パワーハラスメント
妊婦への差別や嫌がらせ/マタニティハラスメント
リストラ対象に対するいじめ/リストラハラスメント

等々があげられる。もちろん、他にも多くのハラスメントが横行しているし、海外との取引が盛んになれば、文化や風習の違いもあり、事案は増えるばかりといえる。

では、これらをケアする方法は?

簡単に言って申し訳ないが、一番の方法はTOPが真実を知る事なのである。カリスマ経営者で有名だった企業でさえ、方針に対する誤解や見解の相違からの不運な事故が切っ掛けとなり、崩壊の危機に陥る事もあるのだ。

答えは常に現場である。大組織になっても現場の声を知っているTOPの企業はやはり強い。私の知る限りだけでも、間違いなく、経営者としてお幸せな方々である。

なので、幸せな経営を維持する為になによりも必要なのは真実の声を聞く姿勢を貫く事なのだ。上っ面でない事実を聞き、判断し、決断をくだすことなのである。

真実の声を聞ける幸せな経営者が増える=真実を伝える幸せな社員が増える=世の中のハラスメントリスクが減る。と、こういうことなのであります。幸せな経営者の会社どんどん増えて欲しいものです。

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