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コラム

第122回

「メディアの対応」

最近、食品の不当表示を始め企業の「偽装」による不祥事が後をたたない。

そして、マスメディアのキャンペーンを張ったような異常なバッシング報道によって、中小企業が廃業や倒産に追い込まれている。悪事を是正させれば済むものを倒産にまで追い込まないと気がすまないメディアのバッシング展開は、異常に思えることがある。

悪事を行った経営者は、当然厳しく非難されるべきで擁護する気はまったくないが、そこで働いていた社員や取引先の人たちが職を失うことは、社会の連鎖に様々な影響を与えることになる。
人が職場を失うことは、消費が落ちると同時に、多くの人に不安を与え、社会の活力がダウンする。

悪を是正すべき報道メディアであるべきにもかかわらず、表層的な正義を盾に廃業まで追い込まないと気がすまない風潮が、日本の国力の低下に繋がらないことを祈りたい。

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