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コラム

第131回

「機会の窓が、開く!」

謹賀新年

昨年は、金融大国アメリカ発の金融危機により菌が世界に拡がり、経済バランスが崩れ、世界的経済危機に直面し、日本の代表企業トヨタが1,500億の赤字予測発表を始め、経済界に、激震が起きた歴史に残る一年だった。

歴史は、繰り返すといわれる。昨年の経済危機の回復は、これまでにない長い年月がかかるとの見方が多い。米国が力を失った後、空白が生まれ、カオスの状態に陥る。そして、必ずいつの時代も、どんな世界でも、混乱から新たなリーダーが創生され、新しい時代の幕が開く。

日本においては、財政は底が見え、債務を抱え、途上国の発展と円高により、資源の少ない我が国の輸出エンジンは弱まり、GDPは先進国で最下位の19位となり、国も企業も個人もいよいよ新たなイノベーションが待ったなしで求められてきている。

グローバルな枠組みが変わる転換期の今、見方を変えるとこれまでにないビジネス機会の窓が大きく開き、起業家にとっては、今こそ事業創生のチャンスの時でもある。

疲弊している昨今の現況から、国も地域も企業も、困難を克服してゆく新たな事業を発展に導く源は、本気で事業に取り組む志を持った起業家の輩出にある。変革の時代の今、いよいよ企業内起業家が求められてきている。

世の中の多くの方々が、もっと悪くなると予測している。しかし、私は、今年ほど希望を持てる年はないと思う。何故ならば希望という言葉は、大変な厳しい状況から生まれる言葉だからだ。朝の来ない夜は、ない。そして、厳しいという声が蔓延している中で、事業を立ち上げる人が少ないということは、競争優位に立てることになる。

インターウォーズの理念である、一人でも多くの起業家を創生し、一人でも多くの人の雇用創造に向けて、唯一の「人と企業のインキュベーター」として、機会の窓が開いた2009年の幕開けにあたり、希望を持って全力で取り組んでいきたい。

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