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コラム

第246回

「AI時代の幕開け」

年明け、多くの経営者の方々から「AIを取り入れ、イノベーションを起こしたい。AIへの対応を検討していく」との話を聞きました。

過日、フランスにいる娘が帰省して、「フランスの生活は、電気代は安く、様々なものを共有でき、無駄なものを買わなくて済む」と話していました。

欧州では、AIやIoTの進化によって、提供者と利用者がダイレクトに結びつき、様々な世界が一つに纏まりつつあるようです。協働型コモンズによってコストが限りなく下がり、企業の提供するモノやサービスの収益構造を変え、業界の垣根を越えた経済圏が進行し始めています。

日本でAIの進化が、具体的にどんな所で、どのくらいのインパクトが生じ、それぞれの企業にとって、どんな脅威をもたらすのかはまだ解りません。「相当の仕事が無くなる」という予想をはじめ、様々な悲観的な見方から楽観的な未来の姿まで、多くの論者が語っています。

10年後の風景を誰も見ることはできませんが、異業種からの参入によって産業の垣根がなくなることは確実視されています。これまで存在しなかった競合が、急増しています。

人工知能との共存時代を迎え、「AIコミュニケーション」は、企業にとって不可欠なテーマとなりました。 生物や植物は、繁殖力が環境のキャパシティを超えると自然淘汰が起こります。それと同じように、限られた環境マーケットの中で生き残るのは、環境に適応し変化した企業です。進化し存続している企業は変化を予想した企業ではなく、変化に対応できた企業です。

AIを俯瞰してイメージしてみると「圧倒的な記憶力、分析力が強みの道具」に見立てることができます。この道具を使って、環境に適応していく創造力と、経営資源・技術・ノウハウとを掛け合わせると、新しい価値が見えてきます。AIの出現は脅威ではなく、デジタル社会でのビジネス機会です。

これまで解決できなかった「顧客の不」に対し、自社の強みを活かすベンチャー企業や大学と組んで更に磨きをかけ、人工知能という道具をうまく組み合わせて新しい価値を創り、未来を切り拓いていくことが企業の道筋になって来ました。

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