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コラム

第323回

イントレプレナ―による新しい事業創造

日本が高度経済成長を遂げた時代における「成長の方程式」は、現代においては全く通用しなくなっており、多くの企業が行き詰まりを見せている。生成AIの登場によってデジタルディスラプションが加速し、大企業であっても、自ら新たな事業機会を創出しなければ淘汰される時代に突入している。

このような環境の中、企業が生き残るためには「自ら新たな事業を考え、立ち上げる」企業内起業家(イントレプレナー)による新規事業の創出を通じて、組織そのものを変革させていく必要がある。

そのような要請が、かつてないほど高まってきている。

「失われた30年」と称される長期的な停滞の中で、多くの組織は変化への対応力や危機感、短期的な業績を守りつつリスクを取る長期視点の経営姿勢を十分に育むことができなかった。かつて日本は世界におけるGDP比18%を誇っていたが、現在では3.5%までそのプレゼンスを落としている。

今後の未来は、極めて厳しいものになると予測される。イントレプレナーを生み出すためには、以下の3点が不可欠である。

 ・経営者による強いコミットメント
 ・新規事業を推進・加速するための制度整備、組織風土、文化の醸成
 ・イントレプレナーの発掘・育成・支援体制の構築

この3要素がそろってはじめて、企業変革の実現が可能となる。

それでは、これらが意味するところは何か。インターウォーズは、創業以来30年にわたる実践を通じて、多くの企業とともに実績を積み重ねてきた。

これからの時代において、企業が存続していく道筋は至極シンプルであり、以下の3つしか存在しない。

 ・既存事業においてイノベーションを起こし、グローバル市場でのシェアを拡大すること。
 ・M&Aによって外部の事業資源を取り込むこと。
 ・新しい市場に向けて、イントレプレナーによって新たな成長事業を創出することである。

鍵を握るのは、まさにこの第三の道である。

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