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コラム

第140回

「イントレプレナー成長エンジン」

今、日本経済の世界でのポジションは弱まり、860兆の借金を抱え、40兆の税収に対し、950兆の支出によって、マイナス55兆のPLとなって、人々の間では、現状も含め未来への不安が蔓延している。完全失業者数は今や300万人を超え、5.7%を超え、401Kも先々見えなくなり、バラマキの目先政治によって、未来の子供たちに負荷がかかることは、疑う余地がなくなっている。そして、企業も個人もますます格差の拡大に拍車がかかり、国民は民主党に政権を委ねた。

国や会社と共に頑張っていれば、持ち家をもって、ローンを払い終え、子供を学校にやり、定年後は年金をもらってつつがなく一生を終える。そんな受け身の人生はもはや送れない社会になったことを、どれだけの人が認識しているのだろうか?

私たちの先輩達は、先人を見習って頑張っていればよかった。ところが現在は、国も企業も「答えのない時代」に突入し迷路に入り込み、独自性がなく物真似をしている企業は、市場からいつの間にか消えてしまっている。

それは、個人でも同じであり、上司の言われるままに、何も考えることなく仕事をするサラリーマンは、市場価値のない人になってしまっている。
これからは、グローバルデジタル社会の中で、新たな価値を創り出す起業人材が、企業の成長エンジンとして求められている。

最近、ボストンにあるバブソン大学が、アントレプレナーMBA大学院として全米で注目を浴びている。過日、バブソン大学に通っているエネルギッシュな未来のアントレプレナーから、バブソン大学の大切にしている教えに、「機会」「資源」「経営チーム」があることを聞いた。

私は、企業経営とは、時代を洞察し、「考え」「顧客を創造してゆく行動組織運営」であり、環境適応業とし、進化してゆくことだと考えている。そして、事業の問題解決をしてゆく人材を採用し、育成していくことが、経営の本質だと思っている。

最近では、金融経済主導で複雑に絡み合った仕組みの中から、現実に直面する問題の本質を的確に捉え対処していく「問題発見能力」と「問題解決能力」を備える人材をいかに有するかが企業の存亡を決めてしまう。

昨年のリーマンショック以来、多くの企業経営者の皆さんから、「新たな収益を確保するビジネスモデルや、今の事業をもっと強い競争優位性のあるものにしてゆくには」との相談を受けることが増えてきている。
一方、新たなキャリアを求め相談に訪れる方々が、例年にないほど増えている。

こういった皆さんのご要望に、創業以来、我々が14年の歳月から実戦で習得した企業内起業のノウハウを、イントレプレナーオープン講座として、11月~2月までの4か月間行うことにした。企業内起業は、未来の企業の成長エンジンに繋がる極めて重要なテーマである。

イントレプレナー自らが何とかしたいという強い思いと経営とのコンセンサスがあれば、事業はスタートする。そこから、「問題発見能力」「問題解決能力」を、あがきながら習得し、人と事業が育っていく。

日本で、企業内起業家として活躍している人たちに共通しているのは、「強い意志」と「問題解決する力」という共通の剣だ。今回のイントレプレナーオープン講座の機会が、激烈な競争社会の中で、参加された皆さんが出会うことによって、化学反応を起こし、新たな成長エンジン事業を創生し、ともに成長してくれることを願っている。

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