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コラム

第170回

「オージャスを取り戻そう!」

オージャスとは、アーユルヴェーダという、インドの伝承医学の中で生命エネルギーと呼ばれているものです。まあ、イメージで言えば、生き生きしている感じ。なんか輝いていてついひきこまれてしまう感じでしょうか。赤ちゃんや、ちびっこ達は、沢山持っています。

そして、それは、残念ながら加齢、老化とともに減少していきます。ところが、それぞれの寿命に応じて生命エネルギーも容量があるはずなのですが、いつまでもオージャスを放つ年配者もいらっしゃるのです。

その理由はというと、一つは、食生活。アーユルヴェーダでは、ここを推奨しています。つまり、食材や食事の習慣をオージャス発生に向けて養生する事です。もう一つは、私的な意見ですが、気です。気合という方があっているかもしれません。

気合というのは、何か目的や使命感が無いと湧いてこないものです。なにか、使命感を持って動いている人は、いくつになっても外見が変化しても、目の輝きと後ろ姿の美しさは変わりません。つまり、使命感もオージャスの源泉になっていると私は確信しています。

その目的が、夢が、希望が、大きいほど、このオージャスは輝くものだと思わざるを得ません。私の周辺も、引退世代になり、築き上げたものを次世代に譲って、次にまた新たな挑戦を、自分の健康状態に合わせて始める方が増えてきましたが、我らの世代は、なにしろ寿命ものびてますので、どのように死んでいくかより、死ぬまでにどう生きていくかという課題を与えられて、新たな目的を持たざるを得ないという事もあります。          

しかし、そういう場合でも、オージャスは発生するようです。

あらゆる技術の発達のおかげで、もうすぐ、コンビニの無人化も見えてきました。月旅行もすぐそこまで来ていますし、1000年生きる事も可能という現代においては、いくつになって始めても間に合うでしょうし、それぞれのアイディアをサポートしたり、具現化できる技術が豊富にあるのです。人間離れしていく未来は、もうそこです。そこで、大事なことは、どこから湧くのかわからない人ならではのオージャスではないでしょうか。夢や希望は、大きいほど、周囲の人間も元気を頂けます。なんだかわくわくするということは、オージャスを分けてもらうからかもしれません。

先日も、バイオ技術で地球環境を救うという企業の代表の方とお会いしてオージャスをわけて頂きました。この方は、まだまだお若いので力強いのは当然とも言えますが、この事業を担う決断をされた勇気に心の強さを感じました。もともと、国政に関わってきた方なので、地球単位での環境保護に使命感を持たれていたのでしょう。

安定よりも、挑戦を望まれたわけです。その源はやはり、オージャスだと思うのです。やはり、使命感は大事です。使命感を持ちましょう!もしくは、持っている人の側にいましょう。そして、オージャスを少しでも取り戻しましょう!

なにしろ、人間は、死ぬまで頑張るしかないのですから。

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