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コラム

第190回

「こんな時こそ好きな事」

「人の生き方の中に、やるべきことと、やってはいけないことがあるとして、その中間にどうでもいいことがあると思う。私は、そのどうでもいいような事の一つをやり続けていたら地球の問題解決につながった」と、ある学者の方が話されていた。

確かに、好きな事しか集中できない人に対して特殊な人の括りに選別するという社会の流れがある。そんな事をして、稼げるのか?社会のお役に立つのか?である。

しかし、地球の変動に伴う天災や、人の欲が招く忌まわしい人災により、人類は突然に生活の変化を強いられる。そうなると、その時まで重要だと思われて稼ぎを得てきた仕事が、この先も生活を維持できるかどうか危うくなってくる。

数年前から、これからはAIに取って変わられてしまうような作業とか資格とか、自分の意思を無くして行う仕事等を、「くそ!どうでもいい仕事」と言い放ち、人間にとって、仕事とは何かを再考すべきと提唱する人類学者もいらっしゃる。確かに、競争社会を生き抜く中、いつのまにか自分の仕事の意義や目的を見失った方もいるやもしれない。

とはいえ、我々人類は、知識や感性を豊かに出来る素晴らしい力がある。

そして、一人だけのDNAや容姿を持ち、自分らしく生きれるように創られている。だからこそAIが(今のところ)唯一苦手な、五感と感情を駆使して個性を磨くべきだ。機械的な作業を仕事としていたら、それはAIにはかなわないのだから。

良い方向に考えれば、より自分の人間性を生かす人生を考えられる時が来たのだ。では、自分の個性を目覚めさせる為に、何から始めるべきかだが。

まずは、どんな事にも、純粋に興味を持ち、好きなものに対しては、あらゆる目線で追及していく、そこには周囲の目や批判や諸事情なんぞ気にせず集中することだ。

そして、思うようにならない状況下におかれた時であっても空や樹木を眺めたり、水に手を触れたりして、自然は素晴らしいというところに気を向けて感情を取り戻すことである。

今こそ、昔から好きだったことや、気になる事を日々追及していくことで、必ずや、これからの人生に役に立つ。ともすれば、思いもよらない稼ぎにつながる可能性も秘めているのだ。それに、もしもの時も、やるだけやったと後悔しないで済む。

まさに、日々の不安情報に脅かされるこんな時だからこそ、好きな事で稼ぐ事ができたら気持ちも上がるというものだ。それが可能な仕組みや技術が、この時代にはある。ある意味、このタイミングの良さに驚いてもいる。

ちなみに、私は、AIに変わられる仕事とかの括りにされる職種でも、本気で仕事している人のステージが無くなるとは思っていない。人間には感情というエネルギーチャージ機能があるからだ。

ただ、なんと。Singularity は、9年後とか言われ始めているので、なるはやで、(今のところ)AIが苦手な個性を磨いて頂きたく思っている。

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