column

コラム

第225回

「501会」

4月、東京と新潟で異業種交流会「501」の総会がありました。
「501会」とは、明治維新の頃、日本を代表する500社の会社設立に関わったとされる経済人「渋沢栄一」の業績を一社でも超えようという創設の主旨に賛同し、集まった企業からなる交流組織です。

今から16年前、NSG代表の池田さんの「新潟で501社の企業を創生し、新潟を活性化していきたい」との思いに共感し設立から関わり、現在東京と新潟合わせて126法人266会員の組織になりました。

この会は、経営のあり方を学ぶ研鑽の場であり、毎月一回、ローソンの新浪さん(当時)やDeNAの南場さんを始め、著名な起業家の皆様をお招きし「起業」をテーマに講演いただき、交流を深める刺激的な場となっています。

日本は、世界から賞賛される明治維新でも、壊滅的な打撃を受けた世界大戦でも、起業家精神旺盛な多くのベンチャー企業の勃興によって、世界で類の無いスケールと速さで豊かな国になりました。
しかし、現在の地方は、中央からの助成金に依存し、大企業の進出に頼り、国の財政難とグローバル化に伴う工場の海外移転等で疲弊し、若者は流出し少子高齢化が進み、加速度的に活力を失っています。

「地方の創生なくして日本の継続的な発展なし」といわれています。
地方には、独自の資源や歴史や文化があります。日本が活力を取り戻してゆくには、地方から起業家が次から次へと誕生し、新しい産業が生まれ、好循環に回転することで成長し雇用を拡大してゆくことが必要です。

起業には、機会が不可欠です。1995年~2005年に起きたIT社会による産業構造の転換期以上と思われる機会が、「2015年前後から2025年前後」の間に起こるといわれています。
すべてのものがインターネットにつながり、情報の蓄積や活用といったIoT・ビッグデータ・AI・フィンテック・シェアリング・ソーシャルメディア・エネルギー革命・バイオ・ロボティクス・健康・スポーツ・農業・観光etc… 生活・社会のあらゆる側面を劇的に塗り替えていく新たな産業革命の世界が到来すると思えます。

501会の試みはまだ途中ですが、地域を活性化する起業家が創生されるスタンダードモデルになれば望外の喜びあり、これからも取り組んでいきたいと思っています。

コラムを毎月メルマガでご購読