第228回
国家と国民
『国家とは、主権、領土、国民の三要素を備えた政治的組織体であり、社会の秩序を維持し国民の安全と幸福を追求する枠組みである。』と、少し大袈裟なテーマのようだが、身近に感じる事を掘り下げていたら、国になり、なんなら地球の問題にまで行きついてしまった。
なにしろ日本は少子化が進むいっぽう、かたや地球上の人口は異様に増え続けている。かなり前から誰もが解っていたのに誰も何も解決できずにここまで来た。流石に若者が悲鳴を上げ始め「日本人ファースト」をテーゼにした政党が多分、党首本人も戸惑うほどの躍進をした。この政党の是非は全てにおいてこれからだと思うが、何にせよ新しい風が吹くことは刺激になる。
しかし現実は、日本の若者だけで日本の未来を築くことは難しい。

様々な業種の人材不足を補う為には外国人に頼る以外に方法が無い。AIに出来る事は限りがあるし、AIは責任を取れない。具体的に働く「人間」無しに社会は動かない。私の居住区域はあらゆる店舗あらゆる施設は殆ど諸外国の方々で運営されている。
それよりも高価格帯住居の殆どが諸外国の方々の所有である。ここまで来たらこの現実を受け入れるしかない。
だ・か・ら。日本の文化を、言葉を愛し、日本の法律、生活ルールを守り日本国の為に貢献してくれるなら、どこの国から来た方でもかまわないではないか。第一に出身国に関わらず知性と教養を持つ生活力のある人は無謀な事はしない。
問題はそういう要素の無い人が増えそうな時の危機管理を誰が担うのかという事だ。
そこで社会の秩序を維持し、「地球市民」として「国家の存在」を示す事ができるリーダーを発見し国政に送り出すのが、国民としての義務になる。戦後80年平和であった事は幸せだが、次世代に向けて本物のリーダーを見逃してきたつけが今の政治家の姿だ。それもこれも、多くの国民がその権利を放棄した結果で、投票に行く方々にとっての都合の良いルールが作られるのは当たり前の事であった。
なので、今後は、より志の高い優秀な方に政治を担って頂くしかない。国民として国を大切に思うならまず政治家を見極めよう。有難くも現代はいくらでも情報が取れるのだから。
自分の眼と耳で確かめて託せる人を探して欲しいと心から願う。
スーパーで値段が高騰する食品を仕事ができる外国人の店員さんと笑顔で会計をして、ご近所の礼儀正しい外国人に挨拶しながらの帰り道に、ふと国家と国と国民とは何かと思い直したら、こんな話になってしまった。外国人問題も、頭を少し切り替えれば新たなビジネスチャンスにつながる。
いろいろな可能性も含めて地球人としての生き方を考える時期ではないだろうか。
これから益々面白そうな時代を担う方々に本音を聞きたい今日この頃なのだ。
