|
その私に、なにかれとなく、いやな顔一つ見せずに世話を焼いてくださる女性社員に恐縮しながらも、ひたすら酔いと戦いながら、天を仰いで倒れていました。
冷房に当たりすぎたのか、寒気がして起き出すと、それに気付かれた井川社長が「なにか、毛布とかある?」と船員の方に尋ねられ、用意が無いとわかると、
なんのてらいもなくご自分の上着を「これでもましだから」といって貸してくださったのです。
ほんの一瞬の事です、一瞬だからこそ、井川社長が、何万人のクリエイター集団にまで創り上げた本質が、垣間見えた気がしたのです。
井川社長は、自然に親切が出来る方です。だから、社員の方も、気が付く方ばかりなのだと思いました。皆さんの心配りのおかげで、すっかり気分の良くなった私は、
その後も特等席を陣取り、思う存分花火を楽しませて頂きました。
井川社長が、同じ携帯を持っていた事に気付いたお友達と、携帯電話のテレビに映る花火の放映と本物を見比べて「これは、おもしろいね。」
と無邪気に喜ばれている最中に、私が毎月こんな文章を書いている事を吉井が告げますと、「嘘?ほんとに?社長の?実名で書いてるの?」と、
とても驚かれ、止めて欲しいという眼で見られたのですが、今回の題材にさせて頂いてしまいました。
|